山登りをしよう
なないろの空令和6年10月21日
【活動】山登りをしよう
【ねらい】体のバランスをとって坂道を歩く。
秋の爽やかさを感じる季節になりましたね。今日は山登りをしようの活動で、近くの愛宕山公園にお出掛けし、階段を上って山頂まで行きました。外で体を動かす活動は持久力の向上や集団行動の中で協調性を育むねらいもあります。急な階段に息が切れるスタッフもいましたが、子どもたちは元気いっぱい、力強く歩いていましたよ。全員が列になって登ることが出来ました。山頂に着くと「あそこがなないろだね」「あの建物はなんだっけ?」普段生活しているところの風景を見ながら会話も弾みました。その後は鬼ごっこをしたり、公園の動物を見学して楽しみました。
オリジナルランタンを作ろう
なないろの空令和6年9月30日
【活動】オリジナルランタンを作ろう
【ねらい】絵の具を使ってオリジナル作品を作る。イメージする力、集中力を育む。
今日はハロウィンの工作を行いました。服が汚れないように自分でエプロンを付けて準備完了。紐を結ぶことで指先を使う練習にもなります。準備が出来たらかぼちゃの土台に子どもたちが色を塗っていきます。「どの色にしよう?」「模様をつけたいな」みんなが集中して色付けを楽しんでいました。みんな揃うと、カラフルで個性豊かなオリジナルランタンが完成しましたよ。ランタンの中にライトを入れて点灯させると・・・自分たちで作ったランタンに、みんなテンションが上がっていました。今後も季節を感じる活動を計画し、子どもたちと季節の変化を楽しんでいきます。
~ 作業療法士からのコメント ~
「トリックオアトリート!」とどこからか聞こえてきそうですね。
今回は、好きなことや得意なことを活かした関わりの重要性についてお話ししたいと思います。
自己有用感(※1)や自己肯定感(※2)の感情が低い状態だと、物事にチャレンジしにくくなったり、抑うつ状態や活力の低下などに繋がりやすいと言われています。
失敗をする体験が多い場合、「こんなことも出来ないのか…」と自己有用感が低くなり、自分を認めづらくなります。好きなことや得意なことから取り組むことで、自分の「できる」に気づきやすくなったり、自信を持つことで色々なチャレンジに繋がりやすくなったりします。何かに集中(没頭)する時間は、集中力の向上や脳にも良い影響があります。その子にとって、楽しいと思って取り組める活動を提案していけるように、日々心掛けていきたいです。
その子の「得意」をみつけるには、「じっくりと見る」、「よく話す」ことです。その子が何に興味を向けているのか、どんな時に目が輝くのか。よかったらお家でも観察してみてください。
※1 自己有用感…他者の評価から影響を受けるもので、その人の能力などを他者から褒められる、認めてもらうことで得られる感情のことです。
※2 自己肯定感…内面的な自己受容からくるもので、自分の存在を信じる、ありのままの自分を認められる感情のことです。
10/31(金)、ハロウィン当日の様子です。買い物学習を行ってから、みんなでケーキを食べました。
野菜の切り口を観察しよう
なないろの空令和6年9月17日
【活動】野菜の切り口を観察しよう
【ねらい】よく見て描く。季節の野菜に触れる。
9月も後半に差し掛かりましたね。季節の変わり目は体調を崩しがち。気温の変化に気を配って体調を整えながら過ごしていきましょう。
今日は観察をしようの活動で、カットした野菜や果物の観察をしました。オクラ、なす、トマト、ピーマン、いちじく・・・断面にみんな興味深々です。「こんなところに種があるんだ?」身近なものでもよく見ないと気が付かないことってありますよね。触って感触を確かめる子、断面をどう塗るか考える子、匂いを嗅いでみる子、それぞれの観察方法で今回はクレヨンを使って描きました。「ピーマンの種を持って帰って、おうちで植えてみる!」という子もいましたよ。
ケンケン相撲
なないろの空令和6年8月29日
【活動】ケンケン相撲
【ねらい】片足立ちをして体のバランスを取る。体感を鍛える。
今日の活動はみんなでケンケン相撲をしました。円の中で片足で立ち、けんけんをしながら相手に近づいて、肩同士でぶつかり合うのが今回のルール。円から出たり、あげている足が床についたら円の外に出ます。引いたりかわしたりしながら相手のバランスを崩す・・・でも勢いが強すぎると自分が足をついてしまう。バランス感覚や力の加減が体感出来るゲームです。勝ち負けにこだわらずルールを意識して楽しくできました。正面から向かっていく子、隅の方でそっと立つ子、逃げ回る子・・・個々の一所懸命な取り組みが伝わってきました。
~作業療法士からのコメント~
前回は片足立ちのまま保つことについて話をしましたが、今回は片足立ちからの動作や歩行にポイントを当てていこうと思います。
片足立ちで動く時に必要なこととして、身体の傾きを察知する感覚、足で地面を押し出す力、前後左右に動いても姿勢を保てるバランス、動きながら周囲を見られる力(注意機能)などがあります。色々な要素を含む素敵な遊びですが、片足で行うのは難しいお子さんは、まずは両足ジャンプからでもいいですよ。
また、片足立ちは歩行(歩くこと)の中で必ず取る動作になります。右足から左足と交互に足を切り替える直前は、誰でも片足立ちになります。そのため、片足でのバランスが保てない人や足を怪我している人、姿勢がぐらぐらと不安定な人などは、足が上がりにくく、靴を引きずって歩いたり、躓きやすくなることが考えられます。
お楽しみ会
なないろの空令和6年8月9日
【活動】お楽しみ会
【ねらい】協力して一緒に創っていく楽しさを知る。友だちと仲良く参加する。
夏休み企画、お楽しみ会をしました。今回のテーマは おばけ夏祭り、“おばけの仮装をしておばけのお店にいっちゃおう♪“です。この日に向けて何日間かに分けてみんなで準備をしました。おばけのお面や衣装、飾りつけのおばけ提灯を作ったり、お店の準備をしたり・・・。
楽しみ会当日は、おばけすくいやトゲトゲくじのお店を、子どもたちが店番役とお客さん役を交代でやりました。今日はおばけなので、お店の掛け声は「いらっしゃいませ」でなく「うらめしや~」。
おばけはいくつすくえたかな?
今日の運勢はなんだろう?
ミニお化け屋敷コーナーでは、箱の中に手を入れるとドキドキ中には何が・・・??
ストラックアウトをして景品をゲットしたり、みんなで協力して準備したおばけ夏祭りを楽しみました。
最後はおやつにかき氷を作って食べて、涼しくなりました。
体育館で体を動かそう
なないろの空令和6年7月31日
【活動】体育館で体を動かそう
【ねらい】投げて遊ぼう。他児とのコミュニケーション。
暑い日が続いていますが、なないろの空のみんなは元気いっぱい。熱中症対策をして近くの体育館で体を動かしてきました。まずはラジオ体操で運動前のストレッチをします。その後はみんなで輪になり、輪っか通しゲームをしました。片足でバランスを取りながら片足に輪っかを通して隣の人に渡していきます。難しそうにしている子がいると、隣の子が足を伸ばして助けてあげたりしながらゲームを楽しみました。フリスビーは的によって点が違ったので、良い点を取ろうとみんなが的をしっかり狙って投げていましたよ。自由時間には追いかけっこをしたり、バレーボールをしたりしてそれぞれに思いきり体を動かしました。運動をして汗をかくと気持ちがいいですね。笑って、走って、みんながいい表情をしていました。
~作業療法士からのコメント~
輪っか通しゲームでは、片足立ちでのバランスが重要です。片足立ちは、身体を支えるための足や体幹の筋力、身体が傾いているかどうかを察知する感覚、姿勢をコントロールする力が必要になります。普段は無意識の中で調整していますが、片足立ちが苦手だなと思われている方は軸の足に体重を乗せること、身体を傾けずに真っすぐ立つこと、お尻に力を入れて立つことを意識して行ってみてください。また、開眼時(目を開けた状態)と閉眼時(目を閉じた状態)でも違いがあるので、ぜひやってみてください。
一式飾りを見に行こう
なないろの空令和6年7月22日
【活動】一式飾りを見に行こう
【ねらい】地域の文化を知る。マナーを守って楽しく参加する。
夏休みが始まりました。連日猛暑日が続いていますが、こまめな水分補給などの熱中症対策をしながら暑さを乗り切っていこうと思います。この日は一式飾り見学に行きました。“一式飾り”とはなないろの空がある出雲市平田の郷土芸術で、生活用具(陶器や金具など何でも)の一種類を自由に使って、歴史上の人物や場面、動物などを作って飾るものです。毎年、平田天満宮の夏祭りには参加町内・団体が競って一式飾りを制作し、平田の町の各所に飾られます。今年は10団体が制作されていました。みんなで作品を見て回りましたが、どの作品も独創的で「かっこいい!」「こまかい。すごい」と歓声があがっていました。これからも地域の文化に触れる活動を計画していく予定です。
そうめんを作って食べよう
なないろの空令和6年7月12日
【活動】そうめんを作って食べよう
【ねらい】食育。自分で作ったものを食べる。
クッキングの活動でそうめんを作って食べました。子どもたちは自分の食べる分のそうめんを水で洗う係りです。始めて経験した子もいて、「気持ちいい!」と感触を楽しむ子がたくさんいましたよ。暑い日に食べるそうめんは大人気で、おかわりする子もいました。
そうめんと一緒に食べる野菜の収穫も行ないました。なないろの空では食育活動としてプランターで季節ごとに野菜作りをしています。自分たちで苗を植えたり水やりをして野菜の成長する姿を見ることで、自然や食への興味を持つきっかけになると良いと考えています。
ペーパーブーメランを作ろう
なないろの空令和6年7月2日
【活動】ペーパーブーメランを作ろう
【ねらい】指先を動かす。他児とのコミュニケーション。
オリジナルのペーパーブーメランを作ろうの活動を行いました。紙を折って長細くしたものを2つ作って、真ん中でくっつけるシンプルな作りのブーメランです。作り方を見て工程をひとつずつ慎重に進めていく子、他児が作るのを見て参考にする子、見本のブーメランを見て作り方を把握していく子、それぞれの作り方で作っていきました。
完成したブーメランを飛ばしながらもっとうまく飛ばせるように加工したり、上手に飛ばせる子は「手首を使うんだよ」と友だちに教えてあげたりしながら、みんなで飛ばし合って遊びました。
~作業療法士からのコメント~
紙のブーメラン作りのポイントとして、角を合わせて丁寧に折る指先の細かな操作と手首と腕を連動して動かす協調した動き、投げる動作ができる安定した姿勢保持が必要になります。今回は厚紙やプラスチックと異なり、柔らかめの紙ブーメランのため、投げる動作で手首のスナップと連動した腕の動きが重要になります。肘を伸ばす速さと手首のスナップの速さが違っていたり、投げる角度にも気を配らないと思うようにブーメランが戻ってきません。遊びながら根気強さも身につくかもしれませんね。暑い夏に、室内でも遊べるので、ぜひご家族の時間で挑戦してみてください。
的当てゲーム(吹き矢)
なないろの空令和6年6月17日
【活動】的当てゲーム(吹き矢)
【ねらい】吹く力とコントロールする力(的を狙う)を鍛える。
ストローと綿棒で作った吹き矢で、的当てゲームをしました。ストローに綿棒をさして、吹いて綿棒を飛ばすのですが、大きく息を吸って止めて、狙いを定めて息を吹く・・・これが意外と難しい!子どもたちは、何度も矢(綿棒)を飛ばして的当てを楽しんでいました。
~作業療法士からのコメント~
吹き矢は、腹式呼吸、口腔や呼吸機能を鍛える、良い姿勢を保つ、目で見えている的をめがけてコントロールする力などに繋がります。同じような効果が得られるシャボン玉や吹き戻しですが、吹き矢と異なる点があります。それは、シャボン玉などは息を吐き続ける力は必要になりますが、吹き矢は吐き続けていては遠くの的まで飛ばすことができません。口をすぼめる形を維持しながら、一瞬で息を吐きだすことで、より遠くの的に向けて飛ばしたり、正確な位置に吹くことができるようになります。
ストローでの飲水が苦手な子や、言葉の発音が不明瞭な子、食べ物を噛む力が弱い子などは、吹き矢やシャボン玉などの口を使った遊びを経験することで、発達に繋がっていきます。家に道具がない場合は、ティッシュを落とさないように口で吹くなどの遊びをしてもよいかもしれませんね。